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○長坂釣閑跡部大炊邪佞の事

卷之四 第25話 · 段落 6 · NDL 1078984 90コマ L

人物地名家(氏)官職日付索引へ

謙信卒して天正六年三月九日養子上杉三郞景虎改政虎實は北條氏康の子也猶子喜平治景勝遺跡を爭ふ。景虎緣ある故武田勝賴に援兵を賴む。勝賴兵を出す。此時景勝謀りて、勝賴の寵臣長坂釣閑跡部大炊助に使者を送り、勝賴に黃金一萬、兩寵臣に二千兩宛を與へて加勢を乞ふ。兩寵臣勝賴を勸めて政虎を放されたり。是れより諸士勝賴を怨みけるが、終に勝賴の妹聟木曾左馬頭儀昌信長に從ひて勝賴に叛く。勝賴之を討たん、とて軍を信州諏訪原に陣す。小山田左兵衞信茂も之に從ひて、御宿監物友綱に送る。
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  1. 誤植 — 底本「媒妎」。「媒妁」の誤植か(漢詩)。
  2. 誤植 — 底本「倍臣」。「陪臣」の誤植か(漢詩)。
薄恥をかくはものかはなべて世の寂滅するも金の諸行よ