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○國富源右衞門組討の事

卷之十 第10話 · 段落 1 · NDL 1078984 183コマ R

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南大門の軍に明の兵を追かけ、秀家の士國富源右衞門とて剛の者大力なりしが、爽に鎧うたる敵に追附きて、三尺餘ある刀を取延べ、三刀まで斬りたれども甲堅くて手も負はず。國富刀を捨て飛掛り引組んだるに、彼敵國富を取て押へたり。跳返さんとするに大磐石を橫たへたるが如し。國富脇差を抽いて二刀刺せども、如何なる甲にや少も通らず。已に危かりし時、味方數十人落合ひて敵をば討取りたり。