e352.p01校訂済253R:2–5別黑田孝隆入道如水、關ヶ原亂の時九州を打平げられしに、乘られし馬は二寸許の黑き馬なるが、百會に手負といふ旋毛有り。如水此馬を指ざして、我此凶相を知らざるに非ざれ共、人は萬物の靈なりと聞きたり。人に勝つべき萬物無し。吾不道ならば凶相是より大なるはなし。此馬の毛瑾に係らず、と云はれしとぞ。