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○藤惺窩秀吉公を論ぜられし事

卷之十八 第22話 · 段落 1 · NDL 1078984 292コマ L

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惺窩藤斂夫東照宮の御前にて、秀吉は大膽なる人なれども大心なりとは申すべからず。朝鮮より明へ攻入らんとは大膽なれども、秀信を信長の跡とは仰がれず。自立して日本を掌握せられしは大心にあらず、と申されけるが、後に此事を四辻亞相公理卿に語る人あり。亞相の曰く、我も其論尤なりと思ふなり。大佛建立は彼猿どころがはなれぬなり、と言はれき。