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○關白宇都宮にて佐野天德寺と物語の事

卷之九 第14話 · 段落 3 · NDL 1078984 166コマ R

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物語させて聞れしに、武田上杉の弓箭盛なりし事を申しければ、秀吉冷笑ひ、如何に天德寺謙信信玄といふ坊主も疾く死たるこそ幸なれ。今に存命へ居ば一人には薙刀を擔げさせ、一人には吾輿の先なる朱傘を持たせて、馬の前に召具すべきに、此世に無ければ力無し。何條車がかり、坐備、皆戲言なり、とぞ言はれける。